よくある質問

はじめてヴァイオリンを習おうとする方は様々な疑問があると思います。そうしたヴァイオリンを習う際のよくある疑問や心配事、それに対する由利ヴァイオリン教室の答えをまとめてみました。

Q.レッスンビデオで独学したい

A.最悪、変なクセがついてしまうかも・・・

ヴァイオリンを弾くのに大事なことはまず姿勢。ヴァイオリンの構え方から始まり、指先から手首、肘、肩、背筋、足の重心まで事細かにチェックしなくてはなりません。ですが生徒の体型は様々。お手本は確かに正しいフォームなのでしょうが、体の大きさが違えば人によっては合わない弾き方になることも。誰かが見てくれない限り間違った弾き方に気づきませんし、もし変なクセがついてしまったらなかなかそれを直せません。最悪な場合、無理なフォームが体の故障の原因となることも。
由利ヴァイオリンは未就学児から定年退職された方まで様々な生徒を指導した実績があります。既成品のような教え方ではなく、まさにオーダーメイド。個々の生徒に合った構え方弾き方を見極め、無理なくステップアップできるような指導を行なっています。

Q.グループレッスンってダメなの?

A.ダメとは言いませんが、限界があります。

大手の音楽教室ではグループレッスンのようにヴァイオリンをもっと安く、また手軽に習えるところが多くあります。しかし一人の教師で複数の生徒一人ひとりに目を配ることは難しいですし、何より人によって上達の度合いが違います。いざ始めても、自分が周囲よりも上達が遅いとやる気を失ってしまうかもしれません。
同じ練習量であっても人によっては上達が遅い方もいます。でもそうした方がある日突然、コツをつかんで飛躍的に伸びることが由利ヴァイオリンでは多々あります。生徒さん自身がやる気を失わない限り、由利ヴァイオリンはあきらめません。

Q.今から習うのでは遅すぎるんじゃ・・・

A.由利ヴァイオリンは生徒の可能性を引き出します。

今まで由利ヴァイオリンで習った方で最高齢は、60代の方がいました。確かに年齢を重ねると肉体的に無理が利かず奏法が制限されますが、そこは一緒に考えながら工夫を重ね、数年かけて生徒さんが長年弾きたかった曲が弾けるようになりました。
他にも20代になってヴァイオリンを始めた方が、10年かけてバルトークやモンティのチャールダッシュ、様々なコンチェルトに挑戦しています。情熱さえあれば遅すぎるということはありません。由利ヴァイオリンは夢の実現のお手伝いをすることに手を惜しみません。
パガニーニの奇想曲などの超絶技巧曲をプロ並みに弾きたいと思うのであれば難しいかもしれませんが、やる気さえお持ちであれば、由利ヴァイオリンは何歳でも受け入れております。

Q.続かないんじゃ・・・

A.由利ヴァイオリンでは時にお尻を叩きます(本当に叩く訳ではありません)。

楽器を習得するには根気が必要です。特にヴァイオリンは少し上達してもまた新しい壁にぶつかるため、なかなか思うように習得できません。上手く弾けないとつい練習をサボり気味になり、いつの間にかケースにホコリが溜まってしまうことも・・・。
そんな時、生徒に厳しくするのが由利流。練習に身が入らないときは小さい子供だろうが大人だろうが叱ることがあります。とはいえ頭ごなしに叱るのではなく、上達を妨げている原因を生徒と一緒に考えます。もちろんちゃんとできたらしっかり褒めて、生徒のモチベーションを保ちます。そのため子供だけでなく、大人から始めても10年以上教わっている生徒が多くいます。

Q.高い楽器じゃなくちゃダメ?

A.音さえ良ければ良いヴァイオリンです。

ヴァイオリン講師によっては「習いに来るなら最低○十万の楽器じゃないと」とおっしゃる方もいらっしゃるとか。でも由利ヴァイオリンは商売っ気がないので楽器の値段を気にしません。生徒の中には友人からお下がりの中国製を使用している人も。楽器の状態や音をチェックして、レッスンに支障の出るような問題がなければOKです。
ただしサイレント楽器や電子楽器などはお断りしています。講師が機械オンチのためもありますが、電子楽器は正しい音程を取りにくく、上達の妨げになりますので。
なお楽器をお持ちでない方はご相談いただければ、これまた商売っ気のない楽器商をご紹介します。オールドからイタリアの新作まで格安で卸すと鼻息を荒くして待っているそうです。とはいえ中間マージンを取ったり、押し売りはさせません。

Q.楽器は貸してくれるの?

A.分数ヴァイオリンのレンタルなら行っております。

未就学児から小学生の場合、体が小さいため大人用のヴァイオリンを弾くことができません。そのため通常は「分数ヴァイオリン」と呼ばれる小さなヴァイオリンを使います。
大人用のヴァイオリンを4/4(フルサイズ)とし、1/16(場合によっては1/32)から3/4サイズまで体の成長に合わせて楽器を大きくしていきます。
しかしその度に楽器を買い直していたのでは、たとえ中古であっても出費がかさみます。由利ヴァイオリンでは分数楽器のレンタル(有料)を行っておりますので、楽器をご用意いただかなくてもレッスンを始められます。ただし楽器の数に限りがあります。まずはご相談ください

なお大人用の楽器(4/4)の貸出しは基本的に行っておりません。ただしご購入前のつなぎとして一時的に楽器の貸出しを行える場合がありますので、ご相談ください

Q.どんなレッスンをするの?

A.由緒正しきアカデミックなレッスンです。

最近では「篠崎バイオリン教本」や「新しいバイオリン教本」など親しみやすい曲が多く入った教本が出ていますが、由利ヴァイオリンではあまり日本で使われていないマイアバングやセヴシック、小野アンナの音階教本などを大人の生徒さんにも使います。
これらの教本は基礎練習ばかりで、ページの進みも遅く退屈になる方もいらっしゃるかもしれません。しかしこの基礎練習を積み上げることがヴァイオリン上達の一番の早道であると由利ヴァイオリンは考えています。これらの古い本にはヴァイオリンの演奏に必要なエッセンスがギュッと詰まっているからです。
またこれらの本をただ機械的になぞるのではなく、あくまで美しい響きを作ることを主眼に置いています。何故上げ弓と下げ弓を使い分けるのか。使う弓の場所や腕の使い方、呼吸の方法までアドバイスすることで、無理なく自然に力強く美しい音を出せるような指導をしています。

Q.別にクラシック弾きたい訳じゃないんだけど?

A.どんなジャンルにも必要な生徒の音楽性を育てます。

クラシックは譜面通りに弾く音楽。でも機械的に音符をなぞっても、それは音楽にはなりません。曲として人に聴かせるには、譜面に書かれていないニュアンスが必要になります。でもそれらを感覚的に習得するのは至難の業。教師の中にはそれらを感覚的に掴んでいるために口で説明できず、ただ音程だけを高い低いというだけの方、感情的に「違う、もっと音を豊かに!」など怒鳴って曖昧な指導になる方もいらっしゃるとか。
由利ヴァイオリンではそういった言葉にしにくい「暗黙のルール」を理論的に指導します。フォルテをただ「強く弾きなさい」ではなく、なぜそこがフォルテになるのかということから教えます。そして力づくで音を大きくするのではなく、弦を大きく振るわせるための正しい弓のフォームを指導します。理由や方法が判れば音楽はより音楽らしく奏でられます。
人間が心地よいと思う音は時代やジャンルを超えて存在します。クラシックの手法は先人たちが「美しい音」を探求し、積み上げてきた創意工夫の宝庫。どのような曲を弾くときにも、クラシックの基礎は無駄になりません。

Q.子供に厳しすぎるんじゃない?

A.演奏家として必要なマナーも学ばせます。

音楽の世界で生きていくためには演奏技術だけでは通用しません。最低限、社会で必要なマナーを未就学児であっても守らせます。ステージ上の立ち位置から礼の仕方、他の人の演奏の聴き方まで、うるさく言うこともしばしば。厳し過ぎると思われるかもしれませんが、でもそれは人間性が音に出てしまうから。だらしなさはそのままリズムや音程に現れます。
すべての生徒が音大志望者ではありませんが、子どもたちが将来、社会に出て恥をかかないように教えるのが由利ヴァイオリンのモットー。残念ながら由利ヴァイオリンでは楽器の演奏だけ教える、ということができません。

Q.ていうか先生って怖いの?

A.普段はとてもやさしい先生です。

レッスン中は厳しい先生ですが、オフになれば気さくな友達のよう。発表会ではピアノの先生と話していると漫才のようだと評判(?)です。クリスマス会は演奏のあと生徒の家族も交えてパーティを。週末に食べ物を持ち寄って食事会をすることもしばしば。
ちょっとお節介なところがヴァイオリンの技術だけを学びたい方には少し煩わしいかもしれません。でもそれは生徒の理想の音を理解したいから。生徒とのコミュニケーションから、その生徒に合ったレッスンをいつも考えています。だからといってプライバシーにまでは踏み込まない。そのため先生は小さな生徒の保護者からも全幅の信頼を得ています。

Q.発表会って出なくちゃダメ?

A.強制ではありませんが、人に聞かせる事を意識すると上達が早くなります。

習い事をする上で、憂うつに感じるのは「発表会」。特に大人の生徒は「別に誰かに聞かせようと思わないし」「子供の方が上手いし恥をかきたくない」「人前に出るのが恥ずかしい」と思うことでしょう。でもヴァイオリンを弾きたいと思う方は、何のために習うのでしょうか? 「いつかは人に聞かせたい」と思っているのではないでしょうか。
でも人前で弾くのは「完璧に弾けるようになってから」と思う方も多いはず。しかし、プロの演奏家ですら「完璧な演奏」はできません。残念ながらヴァイオリンは何年忍耐強く練習しても、人前で胸を張って演奏することはかないません。ほとんどの方がイメージしている「ヴァイオリンの上手い私」は、はるか何光年も遠い星のヒーロー/ヒロインなのです。
目標はせめて地球上にないと、途中で挫折してしまうもの。できれば目の前に見える山の頂上ぐらいにしましょう。そんなちょっと足を伸ばせばたどりつける所が発表会です。
発表会に出ると決めたら、半年ほど前から先生と相談しながら発表する曲を決めます。その際、今のレベルより少し(場合によってはかなり)背伸びしないと弾けない曲を先生は提案します。練習を始めてみると、最初は全然弾けず焦ります。人前で弾くどころか、弾けない自分が恥ずかしくて、布団をかぶって泣きたくなることもあるでしょう。
ですが全然弾けなかった曲が「このままではマズい」と思って頑張るうち、少しずつ形になっていきます。弾けなかったフレーズを少しずつクリアすることで達成感が生まれます。いつの間にか、乗り越えられそうになかった壁を幾つも乗り越えているのです。
そして発表会当日。緊張や練習不足で、ほとんどの生徒は演奏が上手くできなかったことを後悔します。しかし今度はその悔しさをバネに練習に励むことができます。さらに毎年参加することで「数年前は弾けなかった曲が今なら何とか弾ける」と、自分のレベルアップを実感できます。それに一緒に参加した仲間(ライバル)と、お互いに上達を確認しあえます。
人間は、人の目がないとどうしてもサボってしまうもの。早く上達したい方には、ぜひ発表会の参加をおすすめします。